公開講座
「体験実習型防災講座―防災フェスティバルin和歌山高専―」を開催



  和歌山工業高等専門学校(堀江振一郎校長)は、8月30日(日)に公開講座「体験実習型防災講座−安全・安心をまもる技術の最前線」の関連イベントとして「防災フェスティバルin和歌山高専」を本校にて開催し、展示会場に112名(地震体験車体験者数132名)が来場した。

 本フェスティバルは和歌山高専と和歌山県総合防災課の共催で、御坊市消防本部、和歌山県御坊警察署、御坊市生活安全・防災対策室の協力の下、JSTネットワーク支援を受けて開催されたものである。
 地震体験コーナーでは、和歌山県が保有する地震体験車「ごりょう君」を用いて、御坊市消防本部職員の操作・案内のもとで阪神・淡路大震災の揺れの体験や想定される東南海地震の揺れを体験することができた。132名が地震体験を行い、多くの人が想像以上の揺れに驚いた様子で、防災対策を考えるきっかけとなった。
 防災ビデオおよび防災グッズコーナーでは、御坊警察署による防災訓練風景のビデオ上映や防災啓発ビデオの上映を行ったほか、レスキューグッズなど震災後の救助時に活躍する器具の展示が行われた。
 防災マップのコーナーでは、御坊市による防災の心得のパネル展示が行われたほか、環境都市工学科伊藤研究室によるパソコンによる防災マップ検索コーナーが開設され、来場者の居住地区のハザードマップのプリントアウトサービスが行われた。
 体験型実験装置の展示コーナーでは、環境都市工学科原研究室によるプレート地震の再現模型や液状化の再現装置が展示され、地震の起こるメカニズムや液状化のメカニズムを分かりやすく解説した。また、環境都市工学科辻原研究室による構造実験模型の展示もなされ、「すじかい」の有無による構造物の揺れの違いを分かりやすく解説した。
 防災シミュレーションコーナーでは、電気情報工学科謝研究室による火災延焼シミュレーションの様子をパソコン上でデモンストレーションし、震災後の火災延焼の様子を分かりやすく解説した。

 なお、本フェスティバルの様子がテレビ和歌山によって取材され、9月20日(日)午前9時30分〜30分間(再放送は同日午後10時〜)の和歌山県広報番組「きのくに21」の中で紹介される予定である。

実験装置展示コーナー 防災マップコーナー
地震体験車 テレビ和歌山取材風景