H22年度 橋本市小学校理科教育研修会


(1) 実施機関: 和歌山工業高等専門学校,橋本市教育委員会
(2) 出席者: 林 純二郎(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
大南 昭悟(和歌山工業高等専門学校物質工学科・5年生)
チャン ズイ タック(和歌山工業高等専門学校物質工学科・5年生)
物部 勇馬(和歌山工業高等専門学校物質工学科・5年生)
山本 泰平(和歌山工業高等専門学校物質工学科・5年生)
(3) 日 時: 2010年12月10日 15:00〜17:00
(4) 場 所: 橋本市立高野口小学校
(5) 参加者数: 24名
(6) 活動概要:  橋本市教育委員会の要請を受けて、橋本市内の小学校教員に対する実験を行った。「色と遊ぼう」というタイトルで、偏光子、回折格子、分光シートを使って紙コップで光の万華鏡や分光器を作った。実験終了後、実験に関する質問や理科教育に関する話し合いなどを行った。
(7) 立会い者による所感: 林 純二郎(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
 各小学校から先生方が集まって、とにかく大変楽しげにまた熱心に実験を行っていた。偏光子や回折格子を使って、紙コップで光の万華鏡や分光器を作ったが、工作する過程で各自の工夫ができる箇所があるので、参加者達もいろいろ工夫をしながら実験を行っていた。テーマ自体は直接小学校の理科の項目と直結はしていないが、子供達にも手軽にできる実験なので、時間を作って子供達に体験してもらえるのではないかと思う。小学校の教員は、理科を専門としている先生は少ないそうだ。今回の出席者でも24名の参加者中2名のみが理科を専門とした先生で、どこの小学校でも大体そのような比率だそうだ。そのため小学校の場合、理科実験の準備や理科の授業内容で少しわからないことがあっても、それらに対するアドバイスを受け難い環境であるとの意見が出た。理科の実験準備に関するアドバイスや、また理科の授業で少し込み入ったことを気軽にアドバイスしてもらえる環境は小学校の先生方に必要なことであろう。高専としても、小学校の先生へのアドバイス等が行えるようなシステム、例えばHPによる教員間ネットワークを作ってゆくなどの検討も必要なのではないかと感じた。
光の万華鏡実験風景