なるほど体験科学教室
 「温度で色が変わる!使い捨てないカイロ!!」



(1) 実施機関: 和歌山工業高等専門学校
和歌山県
(2) 出席者: 石丸裕士(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
岡本侑也(和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻・1年生)
小島直也(和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻・1年生)
田中伸明(和歌山工業高等専門学校専攻科メカトロニクス工学専攻・1年生)
(3) 日 時: 平成23年11月5日(土)10:00〜12:30
(4) 場 所: 和歌山工業高等専門学校
(5) 参加者数: 9名
(6) 活動概要:  酢酸ナトリウムの結晶化による発熱を利用した再使用可能なカイロを作成した。この周りをエタノールや塩化トリウムを加えた塩化コバルト水溶液で囲むことによって温度変化を可視化した。
(7) 立会い者による所感: 石丸裕士(和歌山工業高等専門学校物質工学科・准教授)
 予定定員8名を上回る参加者数で、実施規模としては丁度良かった。専攻科生は、本課題の計画から実験準備、実験内容の説明、実験、後片付けまで、自発的かつ積極的に手伝ってくれた。
 中学3年生1名、1年生1名、小学生1名、各3名の3班構成とした。専攻科生諸君の誘導もあり、中学3年生がリードする形でスムーズに実験が進行した。過飽和酢酸ナトリウムに小さな結晶を入れて結晶化させたときには、それまで静かに聴いていた参加者が「わー」と声を上げた。その後も、作ったカイロを結晶化させる際は繰り返し声を上げるなど、喜んで貰えた。これは引率頂いた保護者の方にも好評で、結晶化する瞬間を写真に収めておられた方々が目立った。
 その後、エタノールや塩化トリウムを加えた塩化コバルト水溶液で色を変えたが、上ほどよい反応ではなかった。赤紫色から青紫色にしか変わらなかったためかも知れない。逆に、時間調整のために用意した、過飽和酢酸ナトリウムをトレーに落として結晶タワーをつくる実験で、30 cmほどの高い結晶タワーが出来たこともあり、班ごとに高さを競うなどして最も盛り上がっていた。
 事故なく終了でき、概ね好評だった。小中学生に科学への興味を深めて貰う良い機会となった。
講師の指示に従い

実験に取り組む参加者